少し前の話ですが、だいすきな「ツバキ文具店」の続編、「キラキラ共和国」を読みました。
私は手紙を書くのがとても好きなので、「代書屋」というお仕事に大変興味を抱き、「ツバキ文具店」のドラマも小説もはまって、本当に気に入っていました。小川糸さんの紡ぐ言葉の美しさにも魅了されました。
先代の祖母が暮らした鎌倉の家と、文具店、代書屋を引き継ぐという、穏やかで丁寧に暮らす生活も素敵だし、生前には知ることのなかった祖母の思いを知った後に、主人公の鳩子が家族を設け、家族の暖かさを知っていく過程もとても素敵。
今回の続編も、心に優しくやわらかく明かりが灯るように私の気持ちに染み込んできて、1つ1つのストーリーごとに号泣してしまいました。
便箋や筆記具を選び抜いて手紙を書く、という行為が何度も登場するのがとてつもなく素敵なのだけれど、それに加えて、心を込めて美味しいお料理を作ったり、お茶を淹れたりする暮らしも、素朴なのにとてもキラキラ輝いています。私のあこがれる暮らしぶりです。
今の私は忙しさにかまけて、いろんなことに手を抜いたり、片付けがちっともできなかったりと、こんな丁寧な暮らしからはかけ離れていますが…いつか落ち着いてこんな暮らしをしてみたいな、って思います。
ドラマの鳩子ちゃん役は、多部未華子さんだったので、キラキラ共和国を読んでいてもすっかり多部未華子さんの顔でイメージしてしまいますが、本当にこの配役はぴったりだと思います。
キラキラ共和国もまた続編として同じメンバーでドラマ化してほしいなあ。
そして、ドラマだけじゃなく、小説もまたさらに続編が出たらいいのにな。